南教の風No.25「食育」管内栄養教諭・学校栄養職員研修会
2019年12月11日 14時22分こちらをクリック→No.25「食育」
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11月28日(木)に南予地方局において、「令和元年度愛媛県小・中学校初任者研修第7回教育事務所研修」を行いました。
<講話>
「学社連携・融合について」と題し、南予教育事務所社会教育課長より、講話をしていただきました。生涯学習社会・学習と教育の違い・生涯学習と社会教育の違い等について、分かりやすく説明していただきました。また、愛媛県においてどのような社会を目指しているかについて、『愛媛県教育振興に関する大綱』を紐解きながら教えていただきました。受講者は、地域と学校が連携・協働して子どもを教育することの重要性を、再認識することができました。
<演習>「人権・同和教育ワークショップ」
5つの事例に対する解決方法について、グループで話し合いました。受講者たちは、事例に対してどんな方法があるのかを出し合いながら、どの方法が解決に向けて最適であるのか、意見を交換していました。全体での話合いでは、「傾聴することや相手の立場に立って一緒に考えていく姿勢の大切さをグループでの演習を通して感じた。」といった意見も出ていました。
また、関連法律や参考資料等について、紹介していただきました。アイスブレイクやワークショップの方法についても学ぶことができました。
<班別協議>
「保護者と連携を図った学級経営」について、班別協議を行いました。まず、自身の学級経営案を参照に、日々取り組んでいることや悩んでいること等について付箋に書き出し、模造紙にグルーピングしていきました。次に、グルーピングした内容から、グループで一つ課題を設定し、改善策について話し合いました。最後に、各グループの課題と改善策について全体で発表し、グループ内で迷ったことやさらに意見を求めたいことについて協議しました。各グループからの提案に対して、他のグループから多様なアドバイスもあり、充実した協議となりました。
~受講者の所感(抜粋)より~
研修を通して大切だと思ったことは、「つながり」である。教師と子どものつながりだけでなく、家庭や地域とのつながりを大切にすることが、子どもの成長にも大きく影響してくると思う。班別協議では、自分の今の取組だけでなく、他の先生の取組や学校としての取組を知ることができ、これからの学級経営に役立つことも多くあった。忘れてはならないのが、全ては目の前にいる子どもたちのためであるということだと思う。学校・家庭・地域が協力し合い、目の前の子どもをどんなふうに成長させていくかをしっかり考え、見据え、連携を図っていくべきであると考える。
人権・同和教育ワークショップでは、様々な悩みの解決方法をグループで話し合うことができた。その中で、2つ大事なことに気付いた。一つ目は、相手の立場になって物事を考えられるように、親身になって話を聞くということである。そのためには、共感して相手の意見・考えを引き出す話し方が必要である。二つ目は、具体的な対応方法を知っておくということである。どんな時にどのような対応をすればよいか、知っておくことで迅速で丁寧な対応ができると思う。今の自分には知識がないので、これから学んでいきたい。
講義では、学社連携について初めて知ったことや、今後自分が調べておくべきことが分かったため、とてもよい学びになった。人権・同和教育のワークショップでは、自分だけでは考え付かない様々な意見が出て、とても参考になった。各グループの発表を聞いて、それぞれ意見が違うこともおもしろいと思った。学級経営では、取組だけでなく悩みもたくさん聞いてもらい、互いに話をすることができた。今後、よかったことを取り組んでいきたい。
家庭と地域が連携し、子どもたちの幸せのためにそれぞれの立場で活躍されていることを改めて知ることができた。班別協議では、互いに同じような悩みを持っていることを感じ、「よし!明日からも頑張ろう!!」と思うことができた。第1回研修会でのグループ協議よりもそれぞれの体験から考える意見が増えており、全体として成長していると感じた。
講義では、学校でできない体験・経験を子どもたちにさせることができると聞き、社会教育にも今後目を向けていきたいと思った。人権・同和教育のワークショップでは、グループで解決策を考えるときに、相談できる機関や保護者のケアについても話し合うことができ、今後悩みを抱える家庭があれば力になれるよう知識を身に付けなければならないという気持ちの高まりにもつながった。保護者との連携では、手段は様々にあるが、言い方やその連絡の意図を明確にすることに気を付けていきたいと思った。
今回も、人権・同和教育や保護者との連携など、様々な視点から学校教育を見つめ直し、今後実践してみたいことが増えた。特に、人権・同和教育のワークショップでは、人権課題について仲間と話し合うことでどんどん考えを深め、改善策がよりよいものになっていくのを感じた。学校現場においても、1つの課題に対して一人で悩まず、先輩からアドバイスをいただいて「チーム学校」で解決していくことが大切だと感じた。教員は、いつでも「子どもファースト」で考え、行動しなければならないのだと改めて再確認することができた。
次回(第8回最終)は、南予地方局で、フォローアップ研修(2年目)課題研究発表を聴講します。