「令和元年度愛媛県小・中学校初任者研修(第3回教育事務所研修)」(6月27日)
2019年7月19日 13時24分6月27日(木)、「令和元年度愛媛県小・中学校初任者研修第3回教育事務所研修」を行いました。
今回は、環太平洋大学短期大学部附属幼稚園と宇和島市立和霊小学校を訪問させていただき、「幼児教育の理解と保育参画」「授業参観・学級経営の実際と工夫」について、研修しました。
<幼稚園で>
始めに、幼稚園長より、園の教育方針や特徴を紹介していただきました。園児のやる気を高める工夫や小学校入学までに身に付けさせておくこと等についても、御自身の教師体験を交えながらお話ししていただきました。次に、教室で園児たちの活動を見せていただきました。最初は遠慮がちに参観していた受講者でしたが、時間が経つにつれて自然と園児たちと会話をしたり一緒に運動したりしている姿が増え始めました。初めて会ったとは思えないくらい親しんでいる場面もあり、とてもほほえましかったです。最後は、「ばいばい。」「またね。」の声があちらこちらに響き、ハイタッチをする光景も見られました。あっという間の保育参画でした。
<小学校で>
授業参観では、12学級の授業を公開していただきました。受講者は、発問や板書の仕方等の視点で「良いと思った点」「参考になる点」「疑問に思ったこと」等をメモしながら、参観しました。午後は、授業参観を基に「分かる・考える・伸びる授業」について研究協議をしました。学年別や担当教科別のグループで、見付けた良い点や参考点を伝え合ったり、疑問点について互いの考えを出し合ったりしました。また、お薦めの指導法を話し合い、発表しました。中には、授業参観を通して、学習の規律や支持的風土等、学級経営の大切さに気付いたグループもありました。最後に、自身の実践に取り入れたい指導法を考えました。受講者それぞれに応じた指導法を決め、実践への意欲を高めていました。
~受講者の所感(抜粋)より~
幼稚園からの積み重ねで、今の1年生の姿があることを知り、教育の根幹について改めて考えることができた。協議を通して様々な考えに触れることができた。これからも柔軟な思考で取組を続けていきたい。
小学校での授業参観では、現在担任をしている1年生の授業を重点的に見た。見やすく分かりやすい板書、学習での指示等、自分の知らなかった技や手立ての仕方があり、大変参考になった。
授業参観を通して、自身の学習指導や生活指導の在り方を改めて振り返ることができた。先生方は日々の実践を通して子どもたちの学力を向上させていると改めて感じた。
生徒一人一人の人格を形成するには、中学校の3年間だけでなく、幼少期からの教育が大切であると感じた。幼保小中の連携を取ることによって得るものも多くあると気付いた。授業展開と学級経営を結び付けて、今後につなげていきたいと強く感じた。
幼児教育の大切さを目の当たりにして、子どもの可能性に制限はないことを思い知った。同時に、小・中学校の連携や横のつながりの大切さも痛感した。「できないことを指摘する」のではなく、「できることをほめる」を大切にしたい。
幼稚園と小学校の両方を参観させていただいたことにより、幼保小関連教育の連携・接続の在り方についても、見識を深めることができました。また、園児や児童に接する先輩の先生方の姿に、日々の授業実践や学級経営の大切さ、多様な指導方法も学んだようでした。
第4回は、福祉施設を訪問し、施設の見学や食事介助の実習等を行います。