「令和元年度愛媛県小・中学校初任者研修(第⑤回教育事務所研修)」(8月19日)

2019年9月26日 13時37分

8月19日(月)に南予地方局において、「令和元年度愛媛県小・中学校初任者研修第5回教育事務所研修」を行いました。

<教科指導の基礎技術>

 『研修の手引き』を参照に教科指導の4つの基礎技術「児童生徒理解に関する技術」「話し方に関する技術」「聞き方に関する技術」「書き方に関する技術」について、研修しました。「実態把握の仕方にはどんな方法があるか?」「昼休みの放送例文を小学校1年生にも伝わる言葉にするには?」「この文字は、正しいか?」「書き順は良いか?」といった問いに、受講者は、自身の指導方法を振り返りながら真剣に考えていました。今後の技術を磨くにあたっては、「Practice makes perfect !!」(実践あるのみ)です!!

<道徳科の指導>

 まず、学習指導要領解説に沿って、道徳科の指導について学びました。指導の基本方針を確認したり、学習指導案の内容や作成の手順、展開の工夫について、具体的に理解したりしました。次に、グループに分かれ、小学校6年生の道徳科学習指導案を作成しました。

~作成の手順~

 1 教材を読み、ねらいを決定する。

 2 中心発問を考える。

 3 展開前段の発問を考える。

 4 展開後段の発問を考える。

 5 導入と終末の学習活動や発問を考える。

 各グループ、進行役を中心に、ねらいや発問等について意見を出し合い、活発に話合いが続きました。

 最後に、各グループの話合いの内容を発表し合ったところ、同じ教材でもねらいの設定や中心発問が様々で、受講者たちの発想の豊かさを感じました。また、小中別のグループにしたことにより、小学校のグループの考えに発達段階に応じた発問の仕方を学んだ中学校の受講者もいました。話し合うことで、道徳科の授業について更に理解を深めることができたようです。

<受講者の所感(抜粋)より>

 本日の講義を通して、改めて自分の授業の仕方について振り返ることができた。授業中の立ち位置や黒板の文字など意識できていない部分が多く、2学期から気を付けていきたいと感じた。

 道徳科は、1学期に授業を行ったが課題が多く見つかった。今回の研修で、授業実践の方法やポイントを学ぶことができたので、自分の授業や教育実践に生かしていきたい。

 道徳科の学習指導案を作成する研修は、実際の授業をイメージしながら学ぶことができ、とても有意義であった。発問をグループで考えるとき、中心発問へのアプローチの方法がたくさん出て、自分一人では思いつかないアイデアを得ることができた。また、他の班の発表を聞いて、未来志向の発問が今回の教材に適していると思った。

 道徳科の授業に対して苦手意識があるが、今回の講義を聞いていろいろとやってみたいことができた。まずは教材を選定し、しっかりと読み、中心発問を考えるところから実践していきたい。演習では、先生方と協議をしながら、道徳科の指導案作成について考えを深めた。自分一人では思いつ浮かばなかった項目も、みんなで考えることでとても良いものに仕上がっていくことを知った。

 道徳科の授業をするにあたって、他の教科より悩んでしまい、うまく授業をすることができなかったので、本日の研修はとても充実したものとなった。自分のクラスの実態を把握することや実態に応じたねらいを設定することが大切であると、改めて感じた。

 次回(第6回)は、特別支援学校を訪問させていただき、特別支援教育について研修します。